デビュー30周年をお祝いすべく、野宮真貴自身が持ち歌の中からセレクトし、さまざまなミュージシャンがリアレンジして新たに生まれ変わった楽曲を詰め込んだ珠玉のアルバム。
あの『東京は夜の七時』『スウィート・ソウル・レヴュー』や、2011年にリリースした『私の知らない私』も収録。
デビュー30周年をお祝いに、野宮真貴が持ち歌の中からセレクトして13人のクリエイターがリアレンジしたセルフカヴァーアルバム。
30年経ってますます洗練されていく野宮真貴さんの声と最先端をいくサウンドは、
まるで美術館で名画を見ているかのような、まるで高級レストランで上質なフレンチを食べているような、
そんな非日常を夢見させてくれるようで右脳をキュンとさせてくれるのです。
しかし、本当に素晴らしい歌手ですよね、野宮真貴さん。
30年も経つと、やっぱり昔の声のほうがいいなぁとか、
好きだった曲の歌い方があれ?となったりするのに、
声はますます洗練されていって、無色透明に透き通っていくようにクリアで、
それでいてどこか甘いシュガーボイスは、もうこれは国宝級といえるのではないでしょうか。
どうにかしてこの声を後世までずっと守り続けたい、そんなふうにまで思ってしまいます。
ipodやmp3などで、圧縮した音源データを手軽にダウンロードして楽しめるようになった昨今ですが、
野宮真貴さんの音楽はきれいな音源をきちんとした環境で聴きたい。
普段はあまりしないヘッドフォンをして歌詞カードを見つめながらマジ聴きしたいのです。
14曲聴き終わったあとに、ちょっとの空白があってから未発表曲がボーナストラッキングされています。
この『30』の制作をしていたときに見つかった音源だとのことで、
野宮真貴さんのイメージとはちょっと違った、
80年代ポップスをほのかに醸し出した曲を聴くことができます。
モダンでちょっと大人のポップスを楽しみたい方には、ぜひオススメの1枚。
ピチカート・ファイヴ 「東京は夜の七時」
ピチカート・ファイヴ 「スウィート・ソウル・レビュー」