ある日、彼のもとにスェーデン有数の財閥の家族史編纂の依頼が舞い込む。その真の目的は40年前に起きた娘ハリエットの失踪事件の真相究明だった。一族が住む孤島から何の痕跡も残さず消えた少女。一族の血塗られた過去に気づくものの、手がかりの掴めないミカエルは、弁護士から天才的な資料収集能力の持ち主であるリスベットという名の、顔色が悪く、拒食症患者のように、がりがりに痩せた女を紹介される。意外なことに彼女はこの事件に異様な関心を示し、ハリエットの日記に記された聖書にまつわる数字が、ロシアの国境付近で未解決のままとなっている連続猟奇殺人事件と関連があることを突き止めるのだった。
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「ドラゴン・タトゥーの女」 映画予告
ダニエル・クレイグ出演の映画はまずハズレはなし。
アクション俳優のイメージが強く、この映画もアクションを期待していったら全然違う!
それでもすごく面白くて、また違ったダニエルの顔が垣間見れてよかったです。
閉ざされた孤島で、何かをひた隠すようにどこか他者を受け入れようとしない一族。
そんな不気味な舞台で、主人公のダニエル・クレイグが、過去の秘密を暴こうとする推理サスペンスムービー。
そこで出会う、天才的な情報収集能力を持つひとりの少女。
ふたりは手を組んで、明かされることのなかった謎へとひとつひとつ近づいていく。
その中で、少女の背景を語るなんともいいようのない悲惨なストーリーも組み込まれていて、
ダニエルと出会うことで闇に包まれた少女の心が変化していく、そのあたりも見どころのひとつ。
タトゥーを入れた少女を演じたルーニー・マーラがとにかくすごいです。
あの、哀しげで怪しい雰囲気をプンプン醸し出す彼女の演技は必見。
ダニエル・クレイグと相まったコンビが見ていて痛快でもあり、脆くもあり、エロティックでもあり。
すごい化学反応が起きてるなと。
人気となった小説の映画化ですが、映画は映画でしか味わうことのできない作品に昇華されていることは間違いないと言い切れます。