剣岳 点の記

剣岳 点の記

日露戦争後の昭和39年、国を挙げて国防のため日本地図の100%完成を目指していたが、ただ1ヶ所、誰一人として行き着いたことのない剣岳の登頂は、日本地図の空白地となっていた。
陸軍測量手の柴崎(浅野忠信)は、なんとしてても初登頂を果たし、測量をせよという厳命を受け、案内人の宇治長次郎(香川照之)の助けを借り、剣岳へ挑む。
一方、西洋技術を取り入れ各山の登頂を果たしていた日本山岳会も、剣岳登頂を目指し始めていた。
→「剣岳 点の記」オフィシャルサイト

観る前にこれを単なる山登りの映画と思ってもらっちゃあ困ります。
はっきし言って、今年一番の映画だと断言します。
CG無し、空撮も無しと、まさに生きた映像にこだわり続けた、本当に凄い映画のひとことに尽きてしまいます。

剣岳の頂上を目指す男たちの想いが、この映画のすべて。
こざかしい話など全くいらんのです。
ハリウッドよ、見たか!これぞ映画の醍醐味ぞ!
と、アメリカに向かって叫びたくなります。

映像美だけではなく、音楽も壮大な映像にあったクラシックを使い、より重厚感を引き出していますね。

ただひたすらに山を登るというストーリーの中に、ただひとつの目的のために命をかける男たちの熱い想いの合間に、暖かく優しい人の和が胸に沁みます。

出演者もまさに命がけの撮影だったとか。
実際に一日中山を登らされ、荷物になるからと台本は誰一人持っていかず、その場面場面で感じたことを演技にしてぶつけていく。
こんな撮影の仕方聞いたことがありません。

これほどに作り手の想いや苦労が見る側に伝わる作品はあったろうか。

そして感動させてくれるのが、エンドロール。
すべてのスタッフ・キャストを「仲間たち」とくくり、肩書きを誰ひとりとして付けていない。
この「仲間たち」すべての人に心から拍手を贈りたい。

今年度のアカデミー賞が、剣岳で席巻されることを願います。


「剣岳 点の記」映画予告編

RELEASE INFO
剣岳 点の記
剣岳 点の記【DVD】
出演:浅野忠信、香川照之、宮﨑あおい
監督:木村大作
2,198円
Amazonで詳しく見る

pagetop