好きだ、

好きだ、

この作品は17歳の高校時代編と、34歳の大人編に分かれた構成になっており、高校時代編は、宮﨑あおいと瑛太が演じ、大人編は、永作博美と西島秀俊が演じています。
高校時代に伝えられなかった想いをそのままに17年後の34歳になり、ふたりは偶然東京で再会する。
伝えられなかったあの17年前の想いをそのままに、大人になったふたりの間に蘇る微妙な空気。
→「好きだ、」オフィシャルサイト

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今をときめく宮﨑あおいと瑛太の初共演の映画。
だけどこの映画、とてもセリフが少ないんです。
空気感というかライブ感というか、その瞬間でしか出ないものを撮りたいといった感じで、台本なしのカメラ長回しでの撮影。
常識ではありえない手法なのですが、とても初々しく、ときに危うく、ものすごい空気感が表現されていました。
演技ではないふたりの表情が見ることができます。

ふたりのこの出逢いと作品があったからこそ、「篤姫」でのふたりの息の合った好演が実現できたのでしょう。
あおいちゃんも瑛太のことを「特別な存在」と公言していますし、まさに役者として相思相愛の関係なのでしょうね。それは画面を通して伝わってきます。
篤姫の時なんかは、見ているこっちが羨むくらいものすごい楽しんでやっているし。

見どころはこのふたりの間に流れる「空気」だと思います。
その空気感を演出する「間」。
見ていて大丈夫?と思うくらいに演技の途中で「間」が空くんですね。
それがじれったさやせつなさを引き立たせているという感じで、17年後大人になって再会しても、その「空気」は続いています。
その空気が「好きだ、」の「、」句読点の意味なのでしょうか。

それと空の表現。
見ているときに、どうしてこんなに空を大きくカット割りするんだろうと思うくらい、空を見せています。でもその空がふたりの気持ちを表しているようでした。
見るときは、この空にも注目して見ていてほしいと思います。

高校時代に伝えられなかった想いのある方なら、必ず共感できる作品だと思います。
「好きだ、」の句読点をぜひ味わってみてください。

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